アグリクラブ
アグリクラブ紹介
アグリクラブは週に一度活動しています。
気になることや試してみたいことに積極的にチャレンジすることをモットーにし、植物の神秘に触れようという方針です。
具体的な活動内容としては、昨年度ジャガイモや里芋の栽培に取り組みました。
校内の農場を活用して四季折々の野菜栽培に取り組んでいます。
バイオ研究部の紹介(平成27年度)
平成27年度
顧 問 横石 知也 副顧問 吉川 昌宏
部 長 峯川 信喜
部員数 男子 5名
バイオ研究部では、活動を通して、生命の不思議さに迫るとともに、生命の素晴らしさを体感できます。
活動の目的は、自然環境では繁殖の難しい稀少植物の保護・増殖です。主に扱っている植物は、ラン類・ユリ類です。具体的には、無菌培地に種まきをし、無菌移植を繰り返し、成体まで育て上げ、ゆくゆくはフラスコ出しをし、自然界で花を咲かせます。また、昨年から、耕心祭に向けて試験管の中で花を咲かせるインビトロフラワーの製作も行っています。さらに、新しい試みとして、ランの仲間であるシンビジウムの茎頂培養にも挑戦しています。
活動は主に木曜日の放課後、生物工学室で行っています。入部すると、最初に培地作りや、無菌操作について丁寧に指導します。バイテク初心者大歓迎!少しだけ専門的なところはありますが、やる気があればすぐに覚えられます。農業科だけでなく、誰でも入部できます。他の部活動と掛け持ちも OK !
私たちとともに、生命そのものに宿る機能を活かすための『技』を磨きませんか?
バイオ部の活動紹介
①ユリの花器官培養
ユリの花弁、子房、雄しべ(花糸)、雌しべ(花柱)の4つを切り分け、MS培地に無菌培養しました。ユリには、どの植物組織にも分化全能性が備わっています。2~3カ月後には、それぞれの花器官から、リン片(やがて球根になる)が出来上がりました。
写真:ユリのつぼみを消毒液に漬けている
写真:つぼみから、雄しべ、雌しべ、子房、花弁を取り出す
写真:左:花糸(雄しべ) 中央:花弁 右:子房 (茶色の部分が花器官、緑の部分が再生した組織)
②シンビジウムの茎頂培養
4月、シンビジウムの新芽が出てきた頃に行いました。球根についた新芽をナイフで切り取りました。十分に殺菌消毒した後、MS培地に植えました。結果は、20本中3本の試験管で成功しました。
写真: シンビジウムの茎頂培養
③セッコクの無菌播種
ハイポネックスバナナ培地に、次亜塩素酸ナトリウムで消毒したセッコクの種子を散布しました。さやは、アルコール及び火炎殺菌により、滅菌した後、舟形に切り開き、種子をこぼさないように取り出しました。発芽率は8割ほどでした。
写真:セッコクの発芽の様子
④ケイトウのインビトロフラワー
消毒したケイトウの種子を無菌培地にまきました。培地の濃度は通常の1 / 2~1 / 3倍ほどに薄めたものを使用しました。8月~9月に、試験管300本に無菌播種をし、発芽したものが200本ほど、11月~3月にかけて開花したものは150本ほどでした。そのうち見栄えの良いものも50本ほどできましたので、来年の耕心祭では、販売に向けて増産していきたいと思います。
写真:ケイトウのインビトロフラワー