阿波藍専攻班近況報告
6次産業化実践教育ステップアップ事業(阿波藍)
12月18日(土)
本校(農業)と徳島科学技術高校(工業)、徳島商業高校(商業)の3校協働による「6次産業化実践教育ステップアップ事業」(徳島県教育委員会教育創生課)の連携活動を行いました。
7年目の今年度は、昨年度までの食藍の成果物を見直し、食藍パウダーの配合割合を変えたり、新たな食藍シリーズを追加することとしました。
3校の代表生徒らによる食味検査により、マドレーヌとクッキーについては、それまでの食藍パウダー5%配合を2%配合としました。
フィナンシェについては、意見が分かれたため従来の5%配合を残しつつ、2%配合も追加することとしました。
これらの商品に加え、本年度は「チュチュチュロスカフェ」との連携により、食藍チュロス(食藍パウダー2%配合)も仲間入りさせることとしました。
当日は、寒風が吹き抜ける商店街に多くのお客様にお越しいただき、マドレーヌとクッキー、フィナンシェは完売。チュロスも35本を販売することができました。
今後も、3校による連携活動で阿波藍の新たなカタチを模索していきます。
寝せ込み終了!(阿波藍専攻班)
10月13日(水)にスタートした「寝せ込み(天然染料すくもの製造)」ですが、これまでに10回の「切り返し(打ち水と撹拌)」を重ね、ようやく12月7日(火)に叺(かます:ワラで編んだ袋)への詰め込みとなりました。
しかし、これで染料が完成したわけではなく、半年以上熟成させた来夏に染色液に使用することとなります。
今年は、松茂町チャレンジ課や松茂町地域おこし協力隊との連携により、松茂町で収穫されたタデアイも一緒に寝せ込みました。
来年もこの連携が継続され、阿波藍文化を継承するための連携がさらに強化されることを願っています。
天然染料すくも完成間近!
2ヶ月前にスタートした「寝せ込み(天然染料すくもの製造)」ですが、これまでに10回の「切り返し(水を打って撹拌すること)」を行いました。
本校の卒業生であり現代の名工の藍師 佐藤 好昭 氏からの御指導を忠実に守ってきたことが功を奏し、近年は70℃前後の発酵熱も長期間継続するようになりました。
いよいよ次回は、叺(かます)への詰め込み実習です。その後は、半年以上の熟成期間に入ります。
染料完成まではまだまだ道半ばと言ったところです。
自衛隊尽くしの一日(阿波藍専攻班)
11月23日(火)「勤労感謝の日」
この日は、自衛隊の皆様が本藍染め体験にお越しくださいました。
午前中は、海上自衛隊徳島教育航空群の町島群司令が、ご自身の帽子などを持ち込まれ染色を楽しまれました。群司令は藍染めや阿波藍文化について強い関心をお持ちで、本校へは度々お越しになっておられます。
午後は、自衛隊徳島地方協力本部の皆様がお越しになり、阿波藍専攻班の取組や阿波藍の歴史について理解を深められました。本藍染めも楽しまれたり、染料を製造している寝床の見学もしていただいたりと中身の濃い時間を過ごされました。
自衛隊の皆様とは、阿波藍をとおして貴重なつながりを構築しています。今後、さらに活発な交流や連携につながるよう、阿波藍専攻班の可能性を模索します。
染色した帽子と竹筒にご満悦の町島群司令(左)と竹崎隊員 / 自衛隊徳島地方協力本部の皆様と3年生の専攻生(前列右2名)
あいずみスマイリーマルシェで藍染め体験!
2年ぶりに参加させていただいた「あいずみスマイリーマルシェ」(板野郡藍住町勝瑞)では、初めて本校の染色液を会場に持ち込んで藍染め体験ブースを運営しました。
前日に会場に持ち込んでおいた染色液は、一晩中加温していたこともあり出足は順調でしたが、午後には調子が悪くなり十分な色が出ませんでした。改めて、屋外でのイベントの難しさを痛感しました。