活動内容

阿波藍専攻班近況報告

北海道伊達高等養護学校とのオンライン交流(阿波藍)

 このほど、北海道伊達高等養護学校からの依頼を受け、阿波藍に関する取組の紹介を兼ねたオンラインでの交流を行いました。

 北海道の南部に位置する伊達市でもタデアイの栽培が盛んで、徳島県に次いで全国2位の栽培面積を誇るのだとか。

 「藍染めを地域の活性化に繋げたい!」という本校ともリンクする熱い思いに共感しました。

 今後も交流を継続し、タデアイの栽培や染料すくもの製造、伝統技法の染色液による染色など、一貫した工程に関する互いのスキルアップに繋げていきたいです。

 

 

 

 

文字通り「インディゴソックス」

 このほど、四国アイランドリーグ「徳島インディゴソックス」のスポンサーであり、同球団にソックスを提供している「東光株式会社」様より、来シーズンのソックス染色の依頼を頂きました。

 地元の伝統産業である「阿波藍」について、タデアイの栽培から染料の製造、伝統技法の染色液による染色とその商品販売までを高校生が一貫して行っていることに大きなストーリー性を感じていただいての染色依頼となりました。

 心を込めた丁寧な染色に努めますが、インディゴソックスの選手との交流があるかもしれないと思うと今から楽しみになってきました。

 

 

6次産業化実践教育ステップアップ事業(阿波藍)

12月18日(土)

 本校(農業)と徳島科学技術高校(工業)、徳島商業高校(商業)の3校協働による「6次産業化実践教育ステップアップ事業」(徳島県教育委員会教育創生課)の連携活動を行いました。

 7年目の今年度は、昨年度までの食藍の成果物を見直し、食藍パウダーの配合割合を変えたり、新たな食藍シリーズを追加することとしました。

 3校の代表生徒らによる食味検査により、マドレーヌとクッキーについては、それまでの食藍パウダー5%配合を2%配合としました。

 フィナンシェについては、意見が分かれたため従来の5%配合を残しつつ、2%配合も追加することとしました。

 これらの商品に加え、本年度は「チュチュチュロスカフェ」との連携により、食藍チュロス(食藍パウダー2%配合)も仲間入りさせることとしました。

 当日は、寒風が吹き抜ける商店街に多くのお客様にお越しいただき、マドレーヌとクッキー、フィナンシェは完売。チュロスも35本を販売することができました。

 今後も、3校による連携活動で阿波藍の新たなカタチを模索していきます。

 

 

 

寝せ込み終了!(阿波藍専攻班)

 10月13日(水)にスタートした「寝せ込み(天然染料すくもの製造)」ですが、これまでに10回の「切り返し(打ち水と撹拌)」を重ね、ようやく12月7日(火)に叺(かます:ワラで編んだ袋)への詰め込みとなりました。

 しかし、これで染料が完成したわけではなく、半年以上熟成させた来夏に染色液に使用することとなります。

 今年は、松茂町チャレンジ課や松茂町地域おこし協力隊との連携により、松茂町で収穫されたタデアイも一緒に寝せ込みました。

 来年もこの連携が継続され、阿波藍文化を継承するための連携がさらに強化されることを願っています。

 

 

 

 

 

天然染料すくも完成間近!

 2ヶ月前にスタートした「寝せ込み(天然染料すくもの製造)」ですが、これまでに10回の「切り返し(水を打って撹拌すること)」を行いました。

 本校の卒業生であり現代の名工の藍師 佐藤 好昭 氏からの御指導を忠実に守ってきたことが功を奏し、近年は70℃前後の発酵熱も長期間継続するようになりました。

 いよいよ次回は、叺(かます)への詰め込み実習です。その後は、半年以上の熟成期間に入ります。

 染料完成まではまだまだ道半ばと言ったところです。